船舶免許の試験対策!勉強法や合格率、費用・期間などを徹底解説
TEST PREPARATION
船舶免許の取得を考えている方にとって、取得試験の内容や試験対策は、とても気になるのではないでしょうか?
この記事では、船舶免許試験の内容から合格率、勉強法など、船舶免許取得を考えている方が気になる内容を、網羅して徹底解説しています。このページを読むだけで、1級船舶、2級船舶、特殊小型船舶免許(水上オートバイ)の免許対策は万全にできるはずです。
▼目次
1. 船舶免許試験のテスト内容は?
2. 船舶免許の合格率は?
3. 船舶免許の合格点は?
4. 船舶免許試験の勉強方法・試験対策は?
5. 船舶免許は何日でとれますか?
6. 船舶免許を取得するにはいくらかかりますか?
7. 船舶免許の学科試験に落ちたらどうなりますか?
船舶免許試験のテスト内容は?
1級船舶、2級船舶、特殊小型船舶免許(水上オートバイ)によって、テスト内容は異なります。
それぞれのテスト内容について解説します。
11級船舶免許のテスト内容
-
学科:
1級船舶免許の学科試験では、以下の内容に基づく問題が出題されます。
1. 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
2. 交通の方法
3. 運航
4. 上級運航Ⅰ及びⅡ合計64問が出題されます。
「4.上級運航Ⅰ及びⅡ」の14問が2級船舶の学科との違いで、海図と三角定規を使って、コンパスによる方位計測や船の位置・航行時間などを計算する問題が出題されます。 -
実技:
小型船舶の基本的な操縦、応用操縦の試験が、実際に船舶を操縦しながら行われます。
1. 小型船舶の取り扱い
1) 出航前の準備及び点検
2) 機関運転
3) トラブルシューティング
4) 解らん・係留
5) 結索
6) 方位測定2. 基本操縦
1) 発進・直進・停止
2) 後進
3) 変針(旋回)
4) 連続旋回(蛇行)3. 応用操縦
1) 人命救助
2) 避航操船
3) 離岸
4) 着岸 -
実技試験のポイント:
基本操縦、応用操縦において、とにかく安全確認をしてください。
発進するときや、変針、増減速、後進などのように今までの状態から異なる動作を取るときには、その動作によって危険が生じないかどうか安全確認を十分行ってから、次の動作を取るようにしましょう。
22級船舶免許のテスト内容
-
学科:
2級船舶免許の学科試験では、以下の内容に基づく問題が出題されます。
1. 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
2. 交通の方法
3. 運航合計50問が出題されます。
-
実技:
小型船舶の基本的な操縦、応用操縦の試験が、実際に船舶を操縦しながら行われます。
1. 小型船舶の取り扱い
1) 出航前の準備及び点検
2) 機関運転
3) トラブルシューティング
4) 解らん・係留
5) 結索
6) 方位測定2. 基本操縦
1) 発進・直進・停止
2) 後進
3) 変針(旋回)
4) 連続旋回(蛇行)3. 応用操縦
1) 人命救助
2) 避航操船
3) 離岸
4) 着岸 -
実技試験のポイント:
基本操縦、応用操縦において、とにかく安全確認をしてください。
発進するときや、変針、増減速、後進などのように今までの状態から異なる動作を取るときには、その動作によって危険が生じないかどうか安全確認を十分行ってから、次の動作を取るようにしましょう。
3特殊小型船舶免許(水上オートバイ)のテスト内容
-
学科:
特殊小型船舶免許の学科試験では、以下の内容に基づく問題が出題されます。
1. 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
2. 交通の方法
3. 運航合計50問が出題されます。
-
実技:
水上オートバイなどの操縦技術を試験するため
・単旋回
・危険回避
・8の字旋回
・スラロームなどの試験が行われます。
-
実技試験のポイント:
発進、旋回、停止する際には必ず安全確認を行うこと。
実技試験の内、操縦の試験はコースⅠ、コースⅡ及び人命救助です。
コースⅠ、コースⅡではコース取りを間違わないようにしてください。
人命救助では落ち着いてしっかり要救助者を確保してください。
激突、行き過ぎ、見失わない様に注意してください。
船舶免許の合格率は?
1級船舶免許の合格率
1級船舶免許の学科の合格率:92.2%(2021年 受験者数7,294人のうち合格者数6,723人)
1級船舶免許の実技の合格率実技:99.5%(2021年 受験者数7,013人のうち合格者数6,979人)
2級船舶免許の合格率
2級船舶免許の学科の合格率:97.0%(2021年 受験者数11,132人のうち合格者数10,801人)
2級船舶免許の実技の合格率:98.6%(2021年 受験者数10,718人のうち合格者数10,563人)
特殊小型船舶免許(水上オートバイ)の合格率
特殊小型船舶免許の学科の合格率:96.2%(2021年 受験者数8,579人のうち合格者数8,253人)
特殊小型船舶免許の実技の合格率:99.3%(2021年 受験者数8,602人のうち合格者数8,538人)
船舶免許の合格点は?
1級船舶免許の合格点
1級船舶免許の合格点は「430点」です。
学科試験は一般科目が50問と上級科目が14問の合計64問が出題され、それぞれの科目で各科目50%以上65%以上の正解が必要です。
2級船舶免許の合格点
2級船舶免許の合格点は「330点」です。
学科試験は一般科目50問の出題で、それぞれの科目(心得・遵守事項が12問、交通の方法が14問、運航24問)で各科目50%以上65%以上の正解が必要です。
2級船舶免許の学科の合格率:97.0%(2021年 受験者数11,132人のうち合格者数10,801人)
2級船舶免許の実技の合格率:98.6%(2021年 受験者数10,718人のうち合格者数10,563人)
特殊小型船舶免許(水上オートバイ)の合格点
2級船舶免許の合格点は「260点」です。
学科試験は一般科目40問の出題で、それぞれの科目(心得・遵守事項が12問、交通の方法が10問、運航18問)で各科目50%以上かつ65%以上の正解が必要です。
船舶免許試験の勉強方法・試験対策は?
船舶免許試験の勉強方法
国家試験を受験する方法と、国家試験免除の登録教習を受ける方法の2つがあります。
国家試験を受験する場合は、例題集の本を購入して自学したり、対策を行う塾に通うといった勉強方法があります。
登録教習を受ける場合は、講習内容を受講することで国家試験を受験する必要はありません。
担当している先生の講義をしっかり聞いて、例題集を中心に勉強することをおススメします。
船舶免許試験の試験対策・模擬テスト・過去問題
小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
(1級・2級共通)
小型船舶で航行する場合の注意事項として適当でないものは、次のうちどれか。
- 1. 水面下の障害物は、見張りをしていれば必ず見つけることができる。
- 2. 水上でトラブルが起きたときは、自力で対処しなければならない。
- 3. 事故が起きても、陸上では誰もそのことを知らない場合がある。
- 4. 助けを求めても、到着までにかなりの時間がかかることが多い。
モーターボートや水上オートバイで航行する場合、他の水域利用者に対して注意しなければならない事項として適当でないものは、次のうちどれか。
- 1. 遊泳者に危険を及ぼすおそれがあるので、海水浴場には近づかないようにする。
- 2. ディンギーの進路は風に左右されて一定しないので、近づかないようにする。
- 3. セールボードは見失いやすいので、できるだけ並んで航行するようにする。
- 4. 手こぎボートは引き波の影響を受けやすいので、できるだけ離れて航行する。
漁具の設置状況について述べた次の文のうち、適当でないものはどれか。
- 1. 風や波があるときは、波に隠れて漁具が見えにくい場合がある。
- 2. 使用されている漁具の形や大きさは、全国的に統一されている。
- 3. ブイの代わりにペットボトル等を使用している場合がある。
- 4. 旗の付いた竹竿を漁具の目印に利用している場合がある。
プレジャーポートの海難種類と、その主要な原因の組合せとして適当でないものは、次のうちどれか。
- 1. 機関故障・・・機関取扱不良
- 2. 衝突・・・見張り不十分
- 3. 火災・・・・水域調査不十分
- 4. 乗上げ・・船位不確認
交通の方法(1級・2級共通)
接近する2隻の船舶に衝突するおそれがあるとき、互いに針路を右に転じなければなないのは、次のうちどの場合か。
- 1. 動力船と動力船が真向かいに行き会う場合
- 2. 帆船と帆船が真向かいに行き会う場合
- 3. 動力船が帆船を追い越す場合
- 4. 帆船が動力船を追い越す場合
追越し船に当てはまらないものは、次のうちどれか。
- 1. 他の船舶の正横より後方の位置からその船舶を追い越す船舶
- 2. 夜間、他の胎触の舷灯が見えない位置からその船舶を追い越す船舶
- 3. 夜間、他の船舶の船尾灯のみを見る位置からその船舶を追い越す船舶
- 4. 自船が追越し船であるかどうかを確かめることができない船舶
横切り船の航法について述べた次の文の( )の中に当てはまる適切な語句は、下のうちどれか。
「2隻の動力船が、互いに針路を横切り衝突するおそれがあるとき、その針路及び速力を保たなければならないのは、他の動力船を( )に見る動力船である。」
- 1. 風上側
- 2. 風下側
- 3. 右舷側
- 4. 左舷側
海上衝突予防法の規定による「保持船」に該当しないものは、次のうちどれか。
- 1. 帆船に追い越される動力船
- 2. 右舷に見る他の動力船の進路を横切る動力船
- 3. 動力船と行き会う漁ろう中の船舶
- 4. 動力船の進路を横切る操縦性能制限船
運航(1級・2級共通)
ガソリンエンジン(船内外機)の停止方法について述べた次の文のうち、正しいものはどれか。
- 1. リモコンレバーを前進の位置にして、スタータースイッチを切る。
- 2. リモコンレバーを後進の位置にして、スタータースイッチを切る。
- 3. クラッチを切り離し、フルスロットルの状態で、スタータースイッチを切る。
- 4. リモコンレバーを中立の位置にして、スタータースイッチを切る。
小型船舶が入港する際に注意しなければならない事項として適当でないものは、次のうちどれか。
- 1. あらかじめ、港や水路の状況を調べておく。
- 2. 浅瀬があると思われるところは、高速で通過する。
- 3. 潮流などの外力の影響が少ない時間帯を選ぶ。
- 4. 港の入口付近に、出航船がいないことを確認する。
船のトリムの説明として正しいものは、次のうちどれか。
- 1. 船体中央部における両舷の喫水の差
- 2. 満船時と空船時の喫水の差
- 3. 船尾における両舷の喫水の差
- 4. 船首と船尾の喫水の差
沿岸航行中、濃霧となった場合の対処として適当でないものは、次のうちどれか。
- 1. いつでもエンジンを操作できるようにしておく。
- 2. 陸岸近くでは、停船して測深を行う。
- 3. 船位が不明になったら、投錨して視界の回復を待つ。
- 4. 風が吹き始めたら、風下の方へ向かって航行する。
上級運航(1級のみ)
次のような航海計画を立案した。全航程を12ノットで航行し、D点に16時00分に到着するには、A点を何時何分頃に出航すればよいか。下のうちから選べ。ただし、風や海潮流の影響はないものとする。
(試験用海図W150使用)
「出航点A:牛島北西方海域 牛島北端の緑埼灯台を磁針方位070°、大島東端の両埼灯台を磁針方位300°に見る地点から磁針路355°で航行
第一変針点B:大島北端の黄岬灯台を左舷正横に見る地点で磁針路312°に変針
第二変針点C:長浜町南方の浜埼灯台(Fl.20s)を右舷正横に見る地点で変針
到着点D:大東港南方海域 30°-19.4N、134°-57.6'EJ」
- 1. 12時25分頃
- 2. 12時45分頃
- 3. 13時05分頃
- 4. 13時25分頃
G船は、大東港を出航して南方に向かって一定針路で航行中、同港南西方の青埼灯台(Iso 6s) と同港西方の西山山頂(983)のトランシット(重視線)をコンパス方位353、西川市東方の赤岬灯台(FI W R 10s)を255°に測定した。G船の船位(緯度、経度)は、次のうちどれか。
(試験用海図W150使用)
- 1. 30°-15.2'N、134°-54.4'E
- 2. 30°-14.1'N、134°-54.9'E
- 3. 30°-14.8'N、134°-54.5'E
- 4. 30°-15.7'N、134°-54.1'E
G丸は、秋島北西海域を速カ9ノットで航行中、春島北端の上埼灯台を磁針方位233°、秋島南端の犬埼灯台を磁針方位142°に見る地点に達した。この地点から、春島東方海域40°-08.4'N、139°-58.4Eの地点を航過するには、磁針路を何度にとればよいか。
次のうちから選べ。ただし、この海域には流向120°(真方位)、流速2ノットの海流があるものとする。
(試験用海図W200使用)
- 1. 196°
- 2. 203°
- 3. 210°
- 4. 217°
航海計画の立案に当たり、気象、海象の悪化等により続航困難になった場合に備え、考慮しなければならない事項として適当でないものは、次のうちどれか。
- 1. 航程は以降の日程に影響が出ない程度にゆとりを持たせておく。
- 2. 地方気象台の予報官名を確認しておく。
- 3. 進路上にある緊急連絡先の施設をひかえておく。
- 4. 目的地までの途中に、必ず避難港を選定しておく
回答
小型船舶操縦者の心得及び遵守事項 | 交通の方法 |
---|---|
1・3・2・3 | 1・1・4・2 |
運航 | 上級運航 |
4・2・4・4 | 3・4・1・2 |
出典:JML 学科例題集より
船舶免許取得のためにどのくらい勉強すれば良いですか?
試験対策の勉強時間の目安は個人差がありますので、一概には言えませんが、国家試験が免除される登録教習に通う場合は
の受講が必要です。
船舶免許は何日でとれますか?
1級船舶免許の取得日数
1級船舶免許の取得日数は4〜5日間です。
学科3〜4日プラス、実技1日で取得可能です。
-
教習種類 教習時間 修了審査 学科I 12時間
70分
学科II 12時間
70分
実技 4時間
25分
2級船舶免許の取得日数
2級船舶免許の取得日数は2〜3日間です。
学科1〜2日プラス、実技1日で取得可能です。
-
教習種類 教習時間 修了審査 学科I 12時間
70分
実技 4時間
25分
特殊小型船舶免許(水上オートバイ)の取得日数
2級船舶免許の取得日数は2日間です。
学科1日プラス、実技1日で取得可能です。
-
教習種類 教習時間 修了審査 学科 6時間
70分
実技 1時間30分
15分
船舶免許を取得するにはいくらかかりますか?
1級船舶免許の取得費用
1級船舶免許の取得費用は、13万円〜15万円台です。
関西・中国・四国・九州地方の1級船舶免許 教習・講習の開催日程
各県をクリックすると各県の教習・講習開催情報をご覧いただけます。
各地方をタップすると各県が表示されます。
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2級船舶免許の取得費用
2級船舶免許の取得費用は、11万円〜13万円台です。
関西・中国・四国・九州地方の2級船舶免許 教習・講習の開催日程
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各地方をタップすると各県が表示されます。
各県をタップすると各県の教習・講習開催情報をご覧いただけます。
特殊小型船舶免許(水上オートバイ)の取得費用
特殊小型船舶免許の取得費用は、6万円〜7万円台です。
関西・中国・四国・九州地方の特殊小型船舶免許 教習・講習の開催日程
各県をクリックすると各県の教習・講習開催情報をご覧いただけます。
各地方をタップすると各県が表示されます。
各県をタップすると各県の教習・講習開催情報をご覧いただけます。
船舶免許の学科試験に落ちたらどうなりますか?
国家試験の学科または実技試験に落ちてしまった場合、2年以内に受験し合格すれば免許が交付されます。
登録教習所の学科または実技試験に落ちてしまった場合は、1年以内に受験し合格すれば免許が交付されます。
なお、JMLでは、補習料金や再審査料金がすべて無料です。
なお、累計200万人以上の免許取得を支援している日本海洋資格センター(JML)で講習を受けると、国家試験が免除になります。
さらに、修了審査で不合格の方でも免許取得(合格する)まで無料で補講できるので安心して免許を取得いただけます。
詳しくは「JMLが選ばれる理由」をご覧ください >